2016年10月6日
平成26年10月1日から、高齢者を対象とした肺炎球菌ワクチンが定期接種となりました。
肺炎は風邪をこじらせて発症する場合が多く、肺炎が原因による死亡はがん、心臓病、脳卒中に次いで第4位を占めます。特に65歳以上では高齢になるに従い抵抗力が弱くなり、肺炎による死亡率が高くなります。
肺炎の原因の中でも死に至る重症型肺炎の最大の原因は、肺炎球菌です。肺炎球菌には80以上の種類があり、その中で感染の約8割の原因になる23種類を選んでワクチンが作られています。
1.高齢者(特に65歳以上の方)、2.慢性呼吸器疾患、慢性心疾患のある方、3.腎臓病、糖尿病や肝障害などの患者さんは、ぜひ非肺炎球菌ワクチンをお勧めします。
05mlの肺炎球菌ワクチンを皮下に注射します。接種時期はいつでもよく、1回の接種で5年~10年効果が続きますで、毎年予防注射をする必要はありません。注射部位が腫れることがありますが、1~2日で自然に収まります。
冬は空気も乾燥し、インフルエンザに細菌感染症を合併する頻度も上がります。インフルエンザワクチンとともに肺炎球菌ワクチンの接種をお勧めします。接種の間隔はインフルエンザワクチン接種と1週間以上あければ可能です。
平成28年4月1日から平成29年3月31日までは以下の方が対象となります。
1.対象となる方
65歳となる方 | 昭和26年4月2日生 ~ 昭和27年4月1日生 |
70歳となる方 | 昭和21年4月2日生 ~ 昭和22年4月1日生 |
75歳となる方 | 昭和16年4月2日生 ~ 昭和17年4月1日 |
80歳となる方 | 昭和11年4月2日生 ~ 昭和12年4月1日生 |
85歳となる方 | 昭和 6年4月2日生 ~ 昭和 7年4月1日生 |
90歳となる方 | 大正15年4月2日生 ~ 昭和 2年4月1日生 |
95歳となる方 | 大正10年4月2日生 ~ 大正11年4月1日生 |
100歳となる方 | 大正 5年4月2日生 ~ 大正 6年4月1日生 |
※定期接種の対象となる方は毎年異なるため、この機会を逃さないようにご注意下さい。
2.60歳から65歳未満の方で、心臓、腎臓、呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活活動が極度に制限される程度の障害やヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害がある方
接種費用について
対象となる方 | 3000円 |
対象外の方 | 7770円 |
※助成1人1回まで
※過去に1回でも接種したことがある人は助成対象外です。