2015年5月14日
平成27年3月より毎月一度(日曜日)の関節専門外来を開設しました。担当医師は岐阜大学病院整形外科で膝・スポーツ専門外来を担当している小川寛恭です。
膝を中心とした関節の痛みや運動障害を専門的に治療いたします。生涯健康でいるためには、「自分のことは自分でできる」ということが重要ですが、自由に体を動かすためには健康な関節が欠かせません。また、運動をすることで体力や免疫力を増強することも健康維持には重要です。40歳を過ぎて膝に痛みを抱えている方は多いと思いますが、「年だからしょうがない」と言って治療を諦めていたりしませんか?痛みのために外出する機会が減っていませんか?スポーツで痛めた関節を引きずっている方はいませんか?
関節の痛みには必ず原因があります。膝では半月板というクッションや骨を覆っている軟骨、そして靭帯などが傷つくことによって痛みが生じていることが大半です。通常は加齢だけで痛みは起こりません。スポーツで膝を捻ってから痛みが続いている方も同じく、半月板損傷や靭帯損傷が隠れていることがほとんどです。このような痛みの多くは安静にすることで一時的に改善しますが、実は、傷付いた半月板、靭帯、軟骨が自然に治ることはほとんどなく、徐々に悪化して関節破壊、さらに運動障害に繋がることがあります。症状の軽いうちに適切な治療を行うことで将来にわたり痛みのない自由に動かせる関節を維持することができます。
治療方法には運動療法、理学療法、関節注射、薬物治療、手術治療(関節鏡手術、骨きり術、人工関節手術)などがありますが、病状や個人の生活に一番適した治療法を選択することができます。膝やその他の関節の痛み・違和感により多少なりとも日常生活に支障のある方は、病状が悪化して治療が大変になる前に一度「関節専門外来」を受診されることをお勧めします。どうぞお気軽にご相談ください。