専門外来

乳腺外来

H29年4月から、当院に乳腺外来が新設されました。
岐阜大学附属病院から乳腺専門の先生が月に1回やってみえます。

診察日は毎月第2土曜日 9:30~12:30で予約制となっております。

通常の外来が休みの土曜日の診察ですのでゆったりと受診していただけます。
完全予約制ですが、空いていれば当日も受け付け可能ですのでお電話下さい。
☎ 0575-82-3151(病院代表番号)


診察・検査について

診察内容

  • 乳腺検診、人間ドック等で要精密検査、再検査の判定がでた方の精密検査
    マンモグラフィ、超音波検査、組織診、触診等
  • 乳癌手術後の定期検診
    岐阜大学附属病院等他医療機関との連携あり
  • 郡上市住民検診(⇒乳腺外来ではなく、健診センターにて行っております。)

マンモグラフィとは?

マンモグラフィー(乳房X線検査)とは、乳房を前に引っ張り、撮影装置の検査台にのせ、 乳房の厚みが4~5cmになるように、乳房を圧迫筒で上下から圧迫した状態で撮るX線検査です。 ※乳房を圧迫するときには、多少の痛みをともないますが乳房を圧迫している時間は数秒から10秒くらいです。 マンモグラフィーでは腫瘍の有無、大きさや形、「石灰化」の有無がわかります。 石灰化とは、乳腺の中に存在するカルシウムの沈着物のことで、乳房にはさまざまな石灰化が見られることがあります。 石灰化の約7割は良性ですので心配することはありませんが、乳がん細胞の一部やがん細胞の周囲の壊死によって石灰化が起こることもあります。

超音波検査とは?

超音波検査とは、乳房に周波数の高い超音波を送波する機械を当て、乳房内部から返ってくる音波の変化をコンピューターで画像に変化させて、その断面図を見る、いわゆるエコー検査です。 「小さい(5㎜以下)の腫瘤」も見つけやすく、痛みを伴わない検査です。

マンモグラフィと超音波検査の違いは??

腫瘍に関しては、「石灰化」や「小腫瘤」の早期発見が非常に大切です。原則的には乳腺が発達している若年者ではマンモグラフィーより超音波エコーの方が腫瘍を見つけやすく、乳腺が退縮し、脂肪が多い年長者では超音波エコーよりマンモグラフィーの方が見つけやすい傾向にあります。 表にすると以下の様になります。

若年(10代~30代) 中間(40代~50代) 年長(60代以降)
乳房の特徴 乳腺が豊富 中間 脂肪が豊富
マンモグラフィー 見ずらい 中間 見易い
エコー 見易い 中間 見ずらい

異常があった時には?

マンモグラフィ、超音波検査で異常を認めた場合には、組織検査等で詳しい検査を行うこともあります。

医師紹介

二村 学

所属
岐阜大学医学部附属病院准教授
専門
乳腺外科
資格・その他
  • 日本外科学会認定・専門医
  • 日本消化器外科学会専門医
  • 日本乳癌学会認定医
  • マンモグラフィー検査精度管理中央委員会読影認定医
  • 日本消化器外科学会消化器癌外科治療認定医

二村学

森 龍太郎

所属
岐阜大学医学部附属病院客員助教
専門
乳がん
資格・その他
  • 日本外科学会専門医
  • マンモグラフィー検査精度管理中央委員会読影認定医

森龍太郎

浅野 好美

所属
岐阜大学医学部附属病院大学院
専門
乳腺外科
資格・その他
  • 日本外科学会専門医
  • マンモグラフィー検査精度管理中央委員会読影認定医

浅野好美

脊椎・関節外来

当院では岐阜大学附属病院より、脊椎及び関節専門の医師が診察する脊椎外来・関節外来を設けています。

診察時間 脊椎・関節外来[9:00~13:00]

完全予約制ですが、空いていれば当日も受け付け可能ですので一度お電話下さい。

診察内容

専門外来ではいずれも脊椎、関節のエキスパートが診察。 手術等が必要な場合もすぐに岐阜大学附属病院への連携等が可能です。 なかなか改善しない症状にお困りの方、セカンドオピニオン等の受診をお勧めします。

脊椎外来

脊椎専門外来では、首や腰、手足の痛みやしびれなどの症状について、原因部位が脳であるのか、脊椎であるのか、 末梢神経であるのか等を的確に診断(部位診断)するとともに、その原因疾患の診断(原因診断)を行い、適切な治療法を決定します。

こんな症状はありませんか?

  • 首から肩、背、腕が痛い
  • 腰から下肢が痛い
  • 手・足がしびれる
  • 手が使いにくい、歩きにくい
  • 知覚障害がある

これらの症状がある場合、主に脊髄や神経根が圧迫されていることが原因と考えられます。 治療が遅れることで重篤な後遺症を残す危険性もあります。早期診断、早期治療をお勧めします。

関節外来

関節疾患(変形性関節症やスポーツ外傷、靭帯損傷等)の診療を専門とする外来です。 関節外科専門の医師が診察、治療にあたることで最適な医療を提供できると考えています。
関節疾患には、年齢に伴う変形性膝関節症、変形性股関節症、肩関節周囲炎やケガによる膝半月板損傷や靭帯損傷、肩腱板断裂などがあります。
最も多い変形性関節症の治療では、最初に炎症による痛みをとる消炎鎮痛剤(痛みどめの飲み薬や湿布)、ヒアルロン酸の注射(膝の場合)、筋力訓練などを行います。 そのような治療を行っても、痛みが続き、日常生活に支障をきたすケースでは手術を検討します。 手術は主に、関節鏡での手術(内視鏡をいれて処置を行う)、骨切り術(体重がかかる部位を変える手術)、人工関節置換術等があります。 治療方針は患者さんの症状や関節の状態に合わせて決定していきます。手術自体は岐阜大学附属病院で行う場合もありますが、スポーツ外傷、靭帯損傷、腱板断裂にも対応しており、 膝関節前十字靭帯再建術、半月板縫合術、肩腱板縫合術等も行っております。

医師紹介

岩井 智守男

所属
関節再建外科学先端医療講座 特任講師
専門
側弯症(小児・成人)、脊椎外科
資格・その他
  • 日本専門医機構整形外科専門医
  • 日本整形外科学会脊椎脊髄病医
  • 脊椎脊髄外科指導医・専門医

小川 寛恭

所属
岐阜大学医学部附属病院特任助教
専門
膝関節外科、スポーツ膝、軟骨代謝、変形性関節症
資格・その他
  • 日本整形外科学会整形外科専門医
  • 麻酔科標榜医

小川寛恭

甲状腺外来

当院では代謝内分泌専門の医師が診察する甲状腺外来を設けています。

診察日は毎月第三金曜日 13:30~17:00です。

完全予約制ですが、空いていれば当日も受け付け可能ですので一度お電話下さい。 また、常勤医師ですので都合により他の曜日での受診も相談可能です。

診察内容

病気の種類によって症状はそれぞれ異なりますが、甲状腺の病気にかかった人は、 一般的には次のような症状をきっかけに、受診する人が多いため、下記の症状に当てはまる人、 その他甲状腺の病気の疑いを指摘された方等は一度受診をお勧めします。

1.首前部の腫れ

一番多い症状が首の腫れ、すなわち甲状腺腫です。 鏡などを見て自分で甲状腺腫に気づくこともあれば、他の人に指摘されて病院を訪れる人もいます。

2.眼球突出

甲状腺の病気の一種であるバセドウ病では、代表的な症状のひとつに眼が出ることがありますが、 すべての患者様で眼が出るわけではありません。バセドウ病の20~30%の患者さんにこの症状が見られます。 また、甲状腺ホルモンの増加と眼球突出の程度は必ずしも一致しないため、眼の症状は別途眼科に係る場合も多く ありますが、当院の甲状腺外来の医師は、眼科での経験も積んでおり、総合的な治療が可能です。

3.甲状腺の機能異常による症状

甲状腺の働きが亢進または低下すると、下記のような症状が現れます。 どれか1つでも当てはまる症状がある場合は甲状腺の病気の可能性があります。

亢進症の疑いがある症状

  • 安静にしているのに、心臓がドキドキする、脈が速くなる
  • 手指が細かくふるえる(振戦)
  • 暑がりになった、汗を異常にかく、のぼせる
  • 食べてもやせる、体重減少
  • イライラしやすくなった
  • 月経不順(量が少なくなる)
  • 筋力が落ちる

低下症の疑いがある症状

  • 体が冷え、寒がりになった
  • 肌が乾燥し、カサカサになった
  • 体が重く、だるく感じるようになった
  • 食欲がないのに太ってきた
  • 朝起きた時に、顔や手がむくむ
  • 昼間も眠く、居眠りをするようになった
  • 脈がゆっくり静かになった
  • 月経不順(月経過多)
  • 抜け毛が多くなった

4.健康診断などでの指摘

自覚症状がない場合でも、健康診断や人間ドックで甲状腺の腫れが見つかったり、血液中の甲状腺ホルモン濃度を調べて異常が発見されることがあります。 以上が、受診の主な動機になります。のどが詰まる、のどに異常な感覚がある、などの症状から甲状腺の病気を疑う人がいますが、 甲状腺の病気では、そのような症状が出現することはほとんどありません。甲状腺は内分泌器官です。 また、通常の血液検査等では甲状腺の値を調べることはほとんどないため、少しでも心当たりのある方、 気になることがある方は一度当院専門外来にて専門の医師への受診をお勧めします。